イラン各地の女子校などで昨年11月以降、体調不良を訴える生徒が相次ぎ、内務省は24日までに、100人以上の容疑者を逮捕したと発表した。地元メディアが伝えた。有毒物質が原因と報じられ不安を感じた保護者からは早急な対応を求める声が上がり、最高指導者ハメネイ師が当局に真相究明を指示していた。
内務省の声明によると、容疑者が出たのは首都テヘランや被害が最初に報じられた中部コムなど11州。詳細は明らかにしていない。動機に関しては学校を閉鎖する目的で、悪臭のある無害な物質が使われたと強調した。市民に恐怖を与えて体制に疑念を抱かせる狙いもあったとも主張し、テロ組織との関連も調べているという。
地元メディアによると、25州の約230校で主に女子生徒が頭痛や倦怠感、手足のしびれなどの症状を訴えた。5千人以上が被害に遭ったとの報道もある。(テヘラン 共同)