「いじめ加害者」扱いされたと提訴 旭川中2凍死、ツイッター投稿巡り

北海道旭川市で令和3年、いじめを受けていた中学2年、広瀬爽彩さん=当時(14)=が凍死した問題を巡り、ツイッターで「いじめ加害者」扱いされ名誉を傷つけられたとして、旭川市内の男性(18)と父親が神奈川県の投稿者に計440万円の損害賠償を求めて旭川地裁に提訴したことが23日、分かった。

訴状によると、問題を報じた「文春オンライン」の記事に登場する匿名のいじめ加害者として、男性の顔写真をさらしたり、父親の交流サイト(SNS)アカウントや職場を投稿したりしたとしている。その後、これらの情報がインターネット上で拡散され「全く無関係なのに突然事件の加害者であるなどと指摘されたことによる精神的苦痛は甚大」と主張している。

男性側はこの訴訟とは別に、ツイッターに「いじめ加害者」などと書き込まれ名誉を傷つけられたとして、東京地裁に複数の投稿者の情報開示を請求。地裁は4年2月、電話番号やメールアドレスの開示を命じた。

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