山形「十分一山ワイン」味わいすっきり 南陽高校美術部の生徒がラベルをデザイン

完成したワインを試飲する白岩孝夫南陽市長(右)と南陽高校生ら=22日、山形県南陽市(柏崎幸三撮影)
完成したワインを試飲する白岩孝夫南陽市長(右)と南陽高校生ら=22日、山形県南陽市(柏崎幸三撮影)

山形県南陽市の十分(じゅうぶ)一山の耕作放棄地解消を目指し、生食用からワイン用ブドウに転換し、住民やワイナリー、市らが手掛けたワインが完成した。昨年10月に収穫したメルローやマスカットベリーAなど4種のブドウ計165キロで醸造した「十分一山ワイン2022」。地域活性化を狙ったワインは4月から発売される。

昨年に続き完成したワインは、十分一山をテロワールに見立て、昨年10月に収穫したメルロー、シャルドネ、カベルネソービニヨン、マスカットベリーAの赤と白の4種。栽培から4年目となり、昨年の倍以上のとなる165キロを収穫した。イタリアワインにならい市内の佐藤ぶどう酒(南陽市赤湯)が赤と白を混ぜて醸造し、「十分一山2022」を200本を完成させた。ラベルは、今年も山形県立南陽高校美術部が担当し、2年生の高橋晴香さん(17)が南陽市に残る白竜伝説をモチーフに十分一山、ブドウを明るさが基調に描いた。

試飲会も兼ねた発表会では、白岩孝夫市長が「すっきりした味わい」と満面の笑顔。「(ブドウに覆われた)かつての十分一山の景観がよみがえるきっかけにできれば」と期待を込めた。「十分一山ワイン2022」は4月1日、南陽市の結城酒店で2300円(税別)で発売される。

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