岸田文雄首相は23日午前、インドと欧州2カ国歴訪を終え、チャーター機で羽田空港に到着した。首相はインド訪問後、安全確保を理由に直前まで公表せずポーランド経由で紛争地ウクライナの首都キーウ(キエフ)に入る異例の経過をたどった。参院予算委員会は午後、集中審議を実施。冒頭、首相がウクライナ訪問について説明する。
予算委では、自民党の大野泰正氏が訪問の成果を尋ねる。その後、立憲民主党、公明党、日本維新の会、国民民主党などが質問に立つ。
首相は20日にインドのモディ首相とニューデリーで会談後、宿泊予定だったホテルに戻った。その後、少人数でひそかにホテルを出て政府専用機を使わずチャーター機でポーランドに向けて出発。21日に鉄道を利用してキーウを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。22日にポーランドに戻り、モラウィエツキ首相とも会談した。