野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で3大会ぶりの優勝を果たした日本代表「侍ジャパン」で、1番打者としてチームを牽引(けんいん)したラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)。決勝戦終了後、日本へ帰国する選手たちと抱擁を交わして別れを惜しむヌートバーの写真を投稿したツイートが、会員制交流サイト(SNS)で大きな反響を呼んでいる。
日系初の選出となったヌートバーは1次リーグから決勝までの全7試合に出場。1番打者として26打数7安打、打率・269をマークした。チームメートからの愛称はミドルネームの「タツジ」にちなんで「たっちゃん」が定着。走攻守で全力プレーを怠らない懸命な姿でチームを鼓舞した。出塁した際にコショウを引くような動作をする「ペッパー・グラインダー」のパフォーマンスは、チームやファンの間でも親しまれた。
侍ジャパンのツイッター公式アカウントでは決勝戦の終了後、「名古屋から合流し、共に戦ったヌートバー選手と別れの挨拶をする選手たち」とのメッセージとともに、日本へ帰国する選手たちと抱擁を交わすヌートバーの写真をツイートした。
名古屋から合流し、共に戦ったヌートバー選手と別れの挨拶をする選手たち。#侍ジャパン #WorldBaseballClassic#ヌートバー 選手#お別れ#寂しい#ありがとう#thankyou#Nootbaar pic.twitter.com/PMzvyTHo8w
— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) March 22, 2023
この様子がツイートされると、「いいね」は23万件を突破。リプライ(返信)には「たっちゃん、日本代表として戦ってくれて本当にありがとう」「たっちゃんが再び侍ジャパンの一員として戦ってくれることを楽しみにしています」などといった声が相次いで寄せられた。
「自分がジャパンのユニホームを着て経験できていることは、本当に大きい」と語っていたヌートバー。母親の母国の日本を愛した25歳は、日本のファンに愛された選手として、侍ジャパンに確かな足跡を残した。(浅野英介)