香川県琴平町の旧町立北保育所(現在は町立北こども園に再編)で令和3年度、保育士がおんぶひもで園児を椅子に縛り付けたり、食事を取らない園児を別のクラスに放置したりする不適切な保育が計5件行われていたことが23日、県の調査で分かった。町はこれらの一部に関与した保育士3人を20日付で訓告などの処分にした。
県によると、4年7月と12月、県の児童相談所に匿名の投書があり、調査を実施した。縛り付けと放置の他に「園児を押し入れや通用口に閉じ込めた」「給食の大半をこぼした園児に代わりの食事を用意しなかった」「必要以上の力で園児の腕を引っ張った」行為を不適切だったと認定した。
町は今年1月以降、独自に確認を進め、縛り付けをした保育士2人を訓告処分に、放置をした1人を厳重注意処分とした。他に当時の所長らも訓告などの処分にした。