産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第61期十段戦五番勝負」の第2局が23日午前9時半、滋賀県長浜市の「ホテル&リゾーツ長浜」で始まった。
今期は3連覇がかかる許家元(きょかげん)十段(25)に、3期ぶりの返り咲きを目指す芝野虎丸名人(23)が挑む顔合わせ。立会人の坂口隆三九段が「時間になりました」と告げると、第1局とは先・後(攻)を入れ替え先(黒)番の芝野名人が右上星に着手すると、許十段は左下星に応じた。芝野名人が右下を二連星に構え、許十段が6手目に右上三々に入り熱戦が始まった。第1局同様、序盤はほぼ考慮時間を使わず打ち進められた。対戦成績は許十段が12勝、芝野名人が14勝。
今月13日に示された政府の新型コロナ対策の緩和方針を受け、同日以降の囲碁対局も、マスク着用は自己判断となった。この日の開始時はマスクを着用して盤面に向かった2人だが、すぐに外して戦いに臨んだ。
琵琶湖畔に立地する同ホテルで対局が行われるのは3年連続3回目。一昨年は芝野十段が許八段(いずれも当時)に勝利。昨年は許十段が余正麒(よ・せいき)八段を破っている。
持ち時間は各3時間の1日打ち切り制。同日夜までに決着する見込み。
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