経済産業省は23日、令和元年7月に導入した韓国向けの半導体関連材料3品目の輸出管理の厳格化措置を緩和したと発表した。外為法の通達を改正し、23日夕方から適用を開始した。3品目の韓国向け輸出は、企業の輸出管理に関する内部規定の整備などが満たされていれば、個別に輸出許可を得る必要がなくなる。
3品目は、半導体の洗浄に使う「フッ化水素」、半導体の基板に塗る感光剤の「レジスト」、有機ELディスプレー用パネルの材料となる「フッ化ポリイミド」。経産省は、日韓首脳会談と同日の今月16日、これら3品目の韓国向け輸出管理の厳格化措置を緩和する方針を発表していた。
一方、日本は元年8月、輸出手続き簡略化などの優遇措置の対象国となる「グループA(旧ホワイト国)」から韓国を除外。再指定するかどうかについては、今後の政策対話などを通じて、韓国側の輸出管理制度や運用状況の実効性を確認した上で判断する構えだ。