機密文書捜査でも打撃 トランプ氏の弁護士証言へ

 トランプ前米大統領(ロイター=共同)
 トランプ前米大統領(ロイター=共同)

トランプ前米大統領による私邸への機密文書持ち出しで、ワシントンの連邦高裁は22日、トランプ氏の弁護士に対し、同氏とのやりとりについて大陪審への証言と関連文書の提出を命じた。この問題を捜査中の特別検察官が、トランプ氏側が機密文書回収を妨害した疑いがあるとみて要求していた。捜査の進展により、トランプ氏に打撃となる。米メディアが伝えた。

特別検察官が問題視するのは、司法省が召喚状で機密文書の引き渡しを命じたのに対し、トランプ氏の弁護士が2022年春に「入念に調べたがない」と文書で回答した点。その後、同年8月に連邦捜査局(FBI)が私邸を捜索して100点以上の機密文書を押収しており、特別検察官はトランプ氏らが機密文書の存在を隠そうとした可能性があるとみて捜査している。(共同)

会員限定記事会員サービス詳細