野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で、3大会ぶりに優勝を果たした日本代表「侍ジャパン」。14年ぶりの快挙を受けて新聞各社が配布した号外が、配布直後からフリマアプリで大量に出品されている。中には複数の新聞号外をセットにして取引が成立しているケースもあり、会員制交流サイト(SNS)では「本当に大切にしてくれる人にだけ渡ってほしかった」などといった声が出ている。
21日(日本時間22日)に行われた決勝戦で、日本代表は3-2で米国代表に競り勝ち、3度目の頂点に立った。新聞各紙は今回の快挙をいち早く伝えるため、号外を各地で配布した。
ただ、フリマアプリ「メルカリ」には、配布直後から各紙の号外が相次いで出品されており、1000円前後で出品されているケースが大半。中には一般紙、スポーツ紙の号外をセットにして8500円で出品し、取引が成立しているケースも確認された。
号外が大量出品されている状況に、ツイッターでは「侍ジャパンを侮辱しているようにしか思えなくて怒り心頭」「せっかくの優勝に水を差す」などといった声が寄せられた。
WBCをめぐっては、日本代表のレプリカユニホームなど関連商品がフリマサイトで相次いで転売。また、東京ドームで行われた準々決勝の日本-イタリア戦のチケットが、リセールサイトで定価の10倍以上で取引されるケースも確認された。(浅野英介)