葛飾北斎の浮世絵を3億6000万円で落札 NYで競売、過去最高額

米ニューヨークでの競売で落札された葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版画(クリスティーズ提供・共同)
米ニューヨークでの競売で落札された葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版画(クリスティーズ提供・共同)

江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎(1760~1849年)の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の版画が23日までに、米ニューヨークのクリスティーズで競売にかけられ、276万ドル(約3億6千万円)で落札された。同社によると、北斎作品では過去最高額という。

専門家は、初期の版画で保存状態が良く、赤みがかった雲が見え、ひび割れもないと分析し「現存する中で、間違いなく最良の20点に入るだろう」と評価していた。競売前の推定額は50万~70万ドルで大きく上回る結果となった。同社は出品者や落札者を明らかにしていない。

2021年3月にクリスティーズで、神奈川沖浪裏の版画が出品された際の落札額は159万ドルだった。(共同)

「葛飾北斎ブーム逆輸入」 長寿壮健にも注目 没後170年の「グレートウエーブ」

「HOKUSAI」が西洋美術に与えた衝撃はすごかった

会員限定記事会員サービス詳細