2025年大阪・関西万博に出展する日本ガス協会は23日、パビリオンの概要を発表した。「化けろ、未来!」をコンセプトに「おばけ」の不思議な世界を演出。持続可能な地球環境を実現するために意識や行動をどう変えていけるかを、楽しみながら考えてもらう展示内容とする。
パビリオンの名称は「ガスパビリオン おばけワンダーランド」。主に小学生を想定したアトラクションを設け、来場者が「おばけ」と一緒に未来に「化ける」体験を提供する。
高さ約20メートルの建物は、全面を膜で覆い、空に向かってそびえる三角形のデザイン。一部は鏡を用い、天候や時間帯、見る位置によってさまざまな表情に変化して見えるようにする。
膜材には、放射冷却技術で熱を外に出す素材を使用し、空調による二酸化炭素(CO2)の排出を減らして「低炭素化」に貢献。夜間は発光ダイオード(LED)でライトアップし、未来のガスの火を演出する。
また大阪ガスは、水素とCO2から都市ガスの成分「e―メタン」を合成する技術の実証実験を万博会場で行う予定で、ガスパビリオンとの連携を今後検討する。