ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」で活躍したラーズ・ヌートバー選手の母・久美子さんの出身地、埼玉県東松山市では22日、現在も市内に暮らす祖父の榎田達治さん(84)が妻の和子さん(81)らとともに米国との決勝戦を市総合会館で観戦し、歴史的勝利を見届けた。
「この上ない喜びです。ラーズ君、本当によくやった。やっぱり日本の魂が入っている」。
手に汗握る試合を観戦した達治さんは、日本代表の優勝が決まると、立ち上がって涙を浮かべながら喜びを語った。
ヌートバー選手は今季がメジャー3年目。達治さんは「これからが楽しみ」と勝ち越し点を挙げて世界一奪還の立役者となった孫にエールを送り、「(一緒に)応援してくれた人にも感謝の気持ちでいっぱい」と述べた。
ヌートバー選手は達治さんにちなんだ「タツジ」のミドルネームを持ち、日本代表では「たっちゃん」のニックネームで呼ばれる。