松野博一官房長官は22日午前の記者会見で、岸田文雄首相がウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談したことについて「G7(先進7カ国)はもちろん、グローバルサウスも含めた国際社会全体をリードし、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くという決意を示すことができた」と成果を強調した。
一方、今回の首相による電撃訪問は「秘密保全、安全対策や危機管理面などにおいて万全を期すべく、慎重にウクライナ側との調整を重ねた結果として、急遽(きゅうきょ)準備が整った」と説明。現地での安全確保の観点からロシアへ事前通告したかどうかについては「外交上のやり取りであり、答えは差し控える」と言及を避けた。
国会への事前報告もなかったが、今後の国会対応に関しては「政府として誠実に対応していく」と述べた。