版画家の田主誠さん死去 本紙連載「いい日本みつけた」を17年担当

版画家の田主誠さん
版画家の田主誠さん

版画家で、産経新聞で17年にわたり連載「いい日本みつけた」の版画と随筆を担当した田主誠(たぬし・まこと、本名・誠稔=のぶとし)さんが17日、死去した。80歳。京都府舞鶴市出身。葬儀は近親者で行った。

独学で美術を学び、抽象的な三角形のシルクスクリーン作品でユーゴスラビアなどの国際版画展に入選。長く国立民族学博物館に勤務し、仮面、民家、民話などをテーマにした民族学シリーズを発表した。

産経新聞で平成13年4月から、版画に随筆を添える週1回の連載「いい日本みつけた」を担当。連載は30年まで続き、700回に及んだ。著書に「山頭火の風景」「心の旅 西国三十三所」「川端少年の歩いた道」など。

会員限定記事会員サービス詳細