吉本新喜劇新座長に吉田裕とアキ　すっちー「ようこそ地獄の一丁目へ」

吉本新喜劇の新しい座長に、吉田裕（ゆたか）（４３）とアキ（５３）が就任する。「なんばグランド花月（ＮＧＫ）」（大阪市中央区）で２１日に開催されたイベント「吉本新喜劇記念日２０２３」の舞台上で、ゼネラルマネージャー（ＧＭ）の間寛平がサプライズで発表した。川畑泰史（５５）が２０日の公演をもって勇退しており、座長はすっちー（５１）、酒井藍（３６）に新座長の２人が加わり４人態勢となる。

間は吉田について「座員に好かれているし、一生懸命」と座長としての資質を語り、アキについては「出前ツアーでとにかく人気。年齢的に難しいところはあるが、頑張ってほしいと考えた」と打ち明けた。

座長として目指す舞台について、吉田は「ギャグはもちろん大事ですが、お芝居を意識した新喜劇にしたい」と話し、アキは「座員やスタッフ、ファンの皆さんに支えられながら、僕色の新喜劇をつくりたい」と語った。

すっちーは「ようこそ地獄の一丁目へ」と歓迎。「これからはお客さんから、自分ではなく『今日の新喜劇おもんなかった』と言われる。全部を背負う責任感をもって一緒に頑張りましょう」と激励した。

吉田は吉本興業のタレント養成所（ＮＳＣ）大阪校の２３期生で、すっちーとのギャグ「乳首ドリル」が人気を呼んだ。アキは借金取り役などこわもてで登場し、謝られると「いいーよぉ～」とすぐ許してくれるキャラでおなじみ。全国各地を巡る「新喜劇出前ツアー」で知名度を高め、昨夏に行われたファン投票「吉本新喜劇座員総選挙」では１位を獲得した。（藤井沙織）