サントリーは22日、国産ウイスキーの「角瓶」や「オールド」など4ブランド11品目の希望小売価格を7月1日出荷分から16~20%引き上げると発表した。角瓶やオールドの値上げは平成28年以来7年ぶり。原材料価格などの高騰に加え、原酒不足の解消に向け貯蔵庫を増設するためとしている。
700ミリリットル入りの角瓶は1749円から2101円に、オールドは2068円から2475円に変わる。「スペシャルリザーブ」と「ローヤル」も値上げする。
ウイスキーの原酒は長期間の熟成が必要で、近年は国産ウイスキー人気の高まりを受けて恒常的に不足している。サントリーは近江エージングセラー(滋賀県東近江市)に100億円規模を投じて貯蔵庫1棟を新設し、令和6年10月の稼働を目指す。