岸田文雄首相は21日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。ロシアによるウクライナ侵攻に関し、戦争犯罪や残虐行為の不処罰はあってはならないとして、国際法に従って責任追及するとの共同声明を発表した。5月の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)へのオンライン出席を招待し、ゼレンスキー氏は応じた。共同声明は中国を念頭に東・南シナ海情勢への深刻な懸念に言及し台湾海峡の平和と安定の重要性も強調した。
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21日、キーウ中心部の聖ミハイル黄金ドーム修道院で、兵士の遺影が並んだ壁に献花する岸田首相(ジャパロワ第1外務次官のツイッターより)
戦争犯罪を巡っては国際刑事裁判所(ICC)がプーチン大統領に逮捕状を出しており、日ウクライナが戦争犯罪の責任追及へ結束を図った形だ。首相は、エネルギー分野などで新たに4億7千万ドル(約620億円)の無償支援を供与すると表明した。「日本ならではの形で切れ目なく支える」と強調した。ゼレンスキー氏は謝意を示した。(共同)