日本語学校を運営する法人「ニッポンアカデミー」(前橋市)の清水澄(ますみ)理事長は22日、記者会見し、官民の支援を受けるウクライナ避難民に対し「難民貴族」とした自身の発言を巡り、理事長を退任したと明らかにした。18日の理事会で他の理事から退任の提案があり、受け入れたと説明。同時に「発言の責任を取ったのではない」とも語り、引責辞任を否定した。
清水氏は発言自体に関し「感情的になった。避難民に不快な思いをさせてしまった」と陳謝。一方、学費の支払いに絡みトラブルになっている一部の学生については「避難民として、あるまじき行動を取っている」と改めて主張した。
清水氏は2月の会見で「難民貴族」などと発言。群馬県は3月、発言が不適切だとして、ガバナンス強化を求める行政指導を文書で行った。