松野博一官房長官は22日の参院予算委員会で、ウクライナの首都・キーウを電撃訪問した岸田文雄首相の現地での警備について「ロシア軍による攻撃情報の入手や避難などを含め、ウクライナ政府が全面的に責任を負って実施した」と述べた。日本には自衛隊を現地に派遣し、首相を警備する法的根拠がなく、訪問の障壁となっていた。
松野氏は首相の移動に関し、「インドからポーランド・ジェシュフまではチャーター機を用いて移動し、ポーランド国内からは列車などの陸路でキーウに移動した」と説明。その上で「日本としてもウクライナ政府と慎重に調整を重ね、安全確保に万全を期した形で訪問を実施した」と強調した。