トヨタ自動車は22日、6月開催見通しの定時株主総会後に取締役を1人増やし10人とする人事案を発表した。取締役に新たに就くのは4月1日付で社長に就任する佐藤恒治執行役員ら6人。社外取締役が1人増えて4人となる。
4月1日付で会長を退任する内山田竹志氏は専門性を生かして経営に関わる「エグゼクティブフェロー」に就任、先端開発の指南役を担う。
総会後の体制で代表権を持つ取締役は、佐藤氏や社長から会長に回る豊田章男氏ら3人。新任の社外取締役は三井住友フィナンシャルグループ(FG)執行役副社長の大島真彦氏と一橋大大学院教授の大薗恵美氏。トヨタは選任理由を「2人は現地や現物を重視するトヨタの思想を理解する人物だ」と説明した。三井住友FG取締役執行役専務の工藤禎子氏は社外取締役を退任する。