第95回選抜高校野球大会第5日は22日に行われ、甲子園球場で女子部員として初めてノッカーを務めた城東(徳島)のマネジャー、永野悠菜(ゆうな)さんは「選手12名と同じグラウンドで戦うことができて、すごくうれしかった」と笑顔をはじけさせた。
試合前練習の直前は「緊張した」と明かすが、仲間から励ましをもらい「安心してノックに入れた」。ユニホーム姿で懸命にバットを振る姿に、観客席からは「頑張って」と声援も。出来は満点ではなかったそうだが、最初の2分間で内野手にノックし「楽しかったので満足している」と振り返った。その後はノッカーにボールを渡す役割についた。
兵庫県内の宿舎に入ってからも、時間を見つけてはネットに向かって打ち込んでいたという。「甲子園のグラウンドに立てるようになったのは簡単なことではなかった」としながらも、「諦めなかったら夢をかなえることができる。これからどれだけつらいことが待っていても、成功できると思う」と喜びに浸った。