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産経抄

3月21日

大手広告会社での仕事はやりがいがあった。ただ30歳を目前に控えて、自分が生涯をかけて取り組むテーマについて悩むようになる。出した結論が、中学時代から親しみ社会人になると同時にやめていた俳句づくりの再開だった。改めて自らに課した「行」が、「日本列島桜花巡礼」である。

▼沖縄から北海道まで、たった一人で桜の名所を訪ね歩こうというのだ。満開の花の下で桜の名句を読み上げ、自作の句も献ずる。時間もお金もかかった。残業を重ねてようやく休暇を取っても、春の国鉄ストに邪魔されたこともあった。

▼「季語の現場に立つ」。黒田杏子(ももこ)さんは、57歳で「満行」となるまでに、俳人としてのスタイルを確立する。<花巡る一生(ひとよ)のわれをなつかしみ>。主婦であり、俳句結社の主宰者でもあった。会社を定年まで勤めあげると、ようやく全国各地で「吟行」を心ゆくまで楽しめる自由を得た。

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