岸田文雄首相が21日、ウクライナ首都キーウ(キエフ)に到着した。ゼレンスキー大統領と会談し、ロシアによる侵攻と戦うウクライナに連帯と支援の意思を表明する。5月に広島市で開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)に議長国として、ゼレンスキー氏を招待する意向も伝える見通しだ。
首相は訪問先のインド・ニューデリーを21日未明に出発。チャーター機でポーランドまで移動し、列車でウクライナに入った。戦後、日本の首相が戦闘が行われている国や地域を訪問するのは初めて。
会談ではウクライナに対する追加支援について言及する可能性がある。政府はこれまで発電機の提供や地雷除去支援などを行ってきた。
首相はこれまで、複数回にわたりゼレンスキー氏とテレビ電話方式などで会談してきたが、直接対面するのは今回が初めて。首相が最後にテレビ電話を通じてゼレンスキー氏とやり取りしたのは2月24日のG7首脳テレビ電話会議。ゼンレンスキー氏はこの場で、1月の電話会談に続き、重ねて首相のウクライナ訪問を要望していた。