東京都千代田区の英国大使館が21日、同所での外交活動開始150周年を記念し、大使公邸を近隣住民らに公開した。約千人が訪れ、夕食会を開くダイニングルームや、故エリザベス女王の肖像画が飾られた大広間などを観覧した。
大使館は、建設当時の1873年は公使館だった。1905年に大使館となり、敷地内の公邸で要人らをもてなしたり、政財界、学術関係者を招いてセミナーなどを開いたりしている。
桜が咲く公邸の庭に、英国各地の文化や特産品の酒などを紹介するブースを設置。公邸内の大広間では、日英両政府間で交わされた手紙などの外交史料を展示し、職員が住民らに説明した。
公邸前の広場では、大使館職員らでつくる和太鼓チームが演奏。来館した会社員の女性(38)は「日本文化も大切にしていることが伝わった」と笑顔で話した。(共同)