米経済2閣僚の訪中検討 財務と商務、対話糸口探る

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=2月、ホワイトハウス(ロイター)
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官=2月、ホワイトハウス(ロイター)

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は20日の記者会見で、イエレン財務長官とレモンド商務長官の訪中に向けて「中国側と現在協議中だ」と明らかにした。中国偵察気球の米本土飛行などを巡り米中関係が冷え込む中、経済を糸口に高官レベルの対話を模索する狙いとみられる。訪中の時期については明示しなかった。

カービー氏は米中関係について「現在のようにかなり緊張が高まっている時ほど対話の維持が重要だ」と強調した。「バイデン大統領も習近平国家主席とまた話をしたいと思っている」と述べ、電話会談を「適切な時期」に実施したいと説明した。

中国偵察気球飛行に抗議して2月に取りやめたブリンケン国務長官による訪中も「中止ではなく延期した。また日程を組めると期待している」と述べ、前向きな考えを示した。(共同)

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