日本と台湾の与党が外交・防衛会合 台北、初の対面開催

自民党外交部会の会合で、あいさつする堀井巌部会長(中央)=7日午前、東京・永田町の党本部
自民党外交部会の会合で、あいさつする堀井巌部会長(中央)=7日午前、東京・永田町の党本部

台湾の与党、民主進歩党(民進党)と日本の自民党は21日、日台与党間の「外務・防衛2プラス2」と銘打った外交、国防担当議員の会合を台北市で開催した。2021年8月にオンラインで実施したが、対面開催は初めて。自民党の堀井巌外交部会長と国場幸之助国防部会長が出席した。

民進党の羅致政立法委員(国会議員)は会合後に記者会見し「双方はこの会合を常に開催できるよう制度化を目指すことで一致した」と述べた。次回は日本で開催する見通し。時期は未定。

民進党によると、双方は台湾海峡やインド太平洋地域の安全保障問題について意見交換した。具体的な内容については明らかにしなかった。

国場氏は反撃能力保有を盛り込んで昨年12月に閣議決定した国家安全保障戦略など安保関連3文書について台湾側に説明。半導体や観光の分野での協力推進も呼びかけたという。

民進党は中国による台湾への軍事的圧力強化を踏まえ、安全保障分野での日本との連携強化に積極的姿勢をみせている。(共同)

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