米、習氏の訪露けん制 外交努力に懐疑的

カザフスタンの首都アスタナで記者会見に臨むブリンケン米国務長官=2月28日(ロイター=共同)
カザフスタンの首都アスタナで記者会見に臨むブリンケン米国務長官=2月28日(ロイター=共同)

ブリンケン米国務長官は20日の記者会見で、中国の習近平国家主席によるロシア訪問に関し「中国などの支援を受けるロシアがどんな戦略的な動きをしようと、世界はだまされるべきではない」とけん制した。ウクライナ情勢で建設的な役割を果たすと主張する習氏の外交努力に懐疑的な見方を示した。

ブリンケン氏は、国際刑事裁判所(ICC)が戦争犯罪の容疑でロシアのプーチン大統領らに逮捕状を出した直後の訪問となった点に触れ「ロシアによる残虐行為に責任を取らせようという気が一切ないことを示している」と批判した。

ウクライナ侵攻の解決に向けた提案はロシア軍の撤収が大前提になるとくぎを刺した。「国連憲章に従い、ウクライナの主権と領土の一体性を支持する内容でなければならない」とも訴えた。(共同)

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