WBC

苦しんだ村上 決勝導く劇的サヨナラ打「チームメートが助けてくれた」

9回、逆転サヨナラとなる2点二塁打を放ち、ガッツポーズの村上=マイアミ(共同)
9回、逆転サヨナラとなる2点二塁打を放ち、ガッツポーズの村上=マイアミ(共同)

野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表は20日(日本時間21日)、米フロリダ州マイアミで行われた準決勝でメキシコに6―5で逆転サヨナラ勝ちし、優勝した2009年大会以来3大会ぶりの決勝進出を決めた。4―5の九回無死一、二塁で、今大会不調に苦しんでいた村上宗隆(ヤクルト)の二塁打で試合をひっくり返した。

苦しみ抜いた先に最高の瞬間が待っていた。1点を追う九回無死一、二塁、打席に立った村上がフェンス直撃のサヨナラ適時打。この日、九回までは3三振と三邪飛だっただけに、「何度も三振して、何度も悔しい思いをして、その中でチームメートが点を取って助けてくれて、最後に打席が回ってきた。最後は僕が決めましたけど、チーム一丸となった勝ちかなと思っている。期待に応えられてよかった」と笑顔を見せた。

決勝では前回覇者の米国と対戦する。3大会ぶりの世界一奪還へ、「2009年以来の決勝だし、ベスト4という壁が難しかった。明日はこのチームでできる最後なので、目いっぱい楽しんで最高の決勝戦にしたい」と意気込んだ。

「もう打つしかない」村上、覚醒のサヨナラ打




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