昨年の7月の参院選で当選後、一度も登院せず、参院議員を除名された翌日、警視庁に逮捕状を取得されたガーシーこと東谷義和容疑者。一連の経緯で浮かび上がったのは、「性善説」に立つ国会の諸制度の限界だった。
警視庁は、参院本会議で除名処分が決まった翌16日、インターネットの動画投稿サイトで著名人らを脅迫したなどとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの疑いで、東谷容疑者の逮捕状を取得した。これまでアラブ首長国連邦(UAE)を拠点として活動しているだけに、当局は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配する方針だ。
「直前まで議員を務めていた者に常習的脅迫、名誉毀損(きそん)といった罪名で逮捕状が発出された。ちょっと異常な事態だ」