WBC

吉田に対する米メディアの評価上昇 通算打点は大会新記録 「むちのようなスイング」

7回日本2死一、二塁、吉田が右翼ポール際に同点3ランを放つ=マイアミ(共同)
7回日本2死一、二塁、吉田が右翼ポール際に同点3ランを放つ=マイアミ(共同)

野球の「ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)で3大会ぶりの決勝進出を果たした日本代表「侍ジャパン」。準決勝のメキシコ戦で起死回生の3ランを放つなど3安打3打点の活躍で、WBCでの大会新記録となる通算13打点目をマークした吉田正尚外野手(レッドソックス)に対し、米メディアの評価が高まっている。

米大リーグ(MLB)の公式サイトは「吉田が世界に自己紹介」との見出しで、日本戦での活躍を掲載。七回に放った3ランについて「その特徴的なスイングで3ランを放ち、侍ジャパンに突然活気が戻った」と報じた。さらに、記事では「彼の身長はわずか5フィート8インチ(約173センチ)だが、むちのようなスイングと打席での高度なアプローチを備えている」と指摘し、卓越した打撃技術を評価した。

また、今季からプレーするレッドソックスの地元紙「ボストン・グローブ」(電子版)は、「29歳の彼(吉田)はトーナメントで間違いなく最高の打者であり、バットをボールに当てるだけでなく、クラッチ(好機やプレッシャーのかかる場面)の状況で力強く打つという並外れた能力があることを示した」として、吉田の勝負強い打撃を絶賛した。

さらに同紙は、同じくレッドソックスに所属するメキシコ代表の2番ベルドゥーゴが日本戦で適時打を放ったことにも触れ、「今シーズンのレッドソックスの可能性を示すショーケースとなった」と指摘した。(浅野英介)

吉田が起死回生の3ラン 七回終了時点で3-3の同点




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