【パリ=三井美奈】欧州連合(EU)は20日の外相理事会で、ロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、今後1年間で100万発の砲弾を供与する方針を決めた。計20億ユーロ(約2800億円)を充てる。
EU声明によると、EUによる共同購入を進め、155ミリ弾のほか、ウクライナの要請があればミサイルの提供も行う方針。
EU加盟国はこれまで、ウクライナにそれぞれ武器支援を行ってきた。共同購入は、コストを押さえ、迅速な供給が可能になるとして、バルト3国のエストニアが提案していた。20日、独仏やフィンランド、エストニアのほか、EU非加盟のノルウェーを含めた18カ国が砲弾調達で協力関係を結んだ。ウクライナは砲弾不足が深刻だとして、西側に大量供与を求めていた。