将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負で勝利し、最年少の20歳8カ月で六冠となった藤井聡太棋王=竜王・王位・叡王・王将・棋聖=(20)が20日、棋王奪取から一夜明けて栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で記者会見し、「全体を通して粘り強く指せた。結果につなげられたのは大きな収穫だった」と喜びをかみしめた。
「六冠」の色紙を手にした藤井棋王。夢の全八冠制覇へ向けて前進した。今シリーズは名人を持つ渡辺明前棋王(38)に挑戦。開幕局を制すると強者を相手にも深い読みと的確な指し手を披露、対戦成績3勝1敗で棋王の座に就いた。
今シリーズについて藤井棋王は「棋王戦は持ち時間4時間とほかのタイトル戦より短いが、時間配分を意識してこの点はうまくいった。ただ、中盤以降、複雑な局面でうまく判断できないところもあって、その点は課題です」と振り返った。指す。