キリンHD初のベア 1万円、賃上げ率は7%

キリンホールディングス(HD)は20日、令和5年春闘で、基本給を月額で一律1万円引き上げるベースアップ(ベア)を実施することで労使が妥結したと発表した。グループの主要企業が共通でベアを実施するのは、平成19年のHD設立後初めて。定期昇給を合わせた賃上げ率は月額平均約7%となる。

物価高を考慮してベアの額は、傘下のキリンビールが28年に単独実施した3千円を大幅に上回った。初任給も令和5年春入社から引き上げ、大卒の場合はこれまでより1万円高い24万2千円にする。

ビール大手の賃金改定では、サントリーホールディングスが月額平均約7%、サッポロビールも5・7%それぞれ引き上げると発表していた。

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