野球の国・地域別対抗戦、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、19日に米フロリダ州マイアミで行われた米国とキューバの準決勝では、キューバ系移民とみられる観客が試合中にグラウンドに乱入し、同国政府への抗議を示すメッセージを掲げた。
AP通信によると、乱入した観客は2021年7月のキューバ政府への抗議デモで拘束された市民の解放を求めるメッセージを掲げ、球場スタッフに取り押さえられた。
1959年のキューバ革命以降、マイアミには社会主義への反対派が亡命し「リトルハバナ」と呼ばれるキューバ人街が形成される。試合前には数十人の集団が、会場のローンデポ・パーク周辺でキューバ代表のWBC参加を批判するデモ活動を行った。(共同)