勝手に合鍵、侵入被害 番号盗み見、ネット注文

鍵に刻まれた番号。純正の鍵には必ず固有の情報が刻まれている(美和ロック提供)
鍵に刻まれた番号。純正の鍵には必ず固有の情報が刻まれている(美和ロック提供)

本人に知られずに合鍵を作り、自宅へ侵入―。こうした手口で同僚女性2人の下着を盗んだとして、窃盗容疑などで名古屋市の男(44)が逮捕された。鍵に印字された番号を盗み見し、インターネットで合鍵を注文したとみられている。鍵そのものは盗まなかったため、女性らは被害に気付けなかった。同様の事件は増えているとみられ、鍵の業界団体は「鍵を人に見せたり貸したりしないで」と呼びかけている。

合鍵作製時に業者に伝えたとみられる番号は、10桁前後のアルファベットと数字の組み合わせで、純正の鍵には必ず固有の情報が刻まれている。

鍵メーカー「美和ロック」(東京)は2021年から、鍵の持ち主を認証するIDを登録できるサービスを提供。合鍵を作る際は鍵に印字された番号とIDのセットで業者に伝える必要があるため、他人による複製が難しくなる。担当者は「利用者は増えているものの、認知度の向上が課題だ」と話した。

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