【マイアミ=神田さやか】野球の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で準決勝に勝ち上がった日本は18日、米マイアミで全体練習を行った。準決勝のメキシコ戦で先発が予想される佐々木朗(ロッテ)や山本(オリックス)が投球練習を行った。
大谷(エンゼルス)、村上(ヤクルト)らはティー打撃やフリー打撃で調整し、明るい表情を見せていた。
2009年の第2回大会以来、3度目の優勝を目指す日本は、20日午後7時(日本時間21日午前8時)開始の準決勝でメキシコと対戦する。
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強い日差しが降り注ぐ中、思う存分に体を動かした。米マイアミで初めての全体練習。選手たちはフリー打撃や守備練習などで、時差ぼけを感じさせない動きを見せた。
この日は、佐々木朗と山本が並んでブルペン入り。準決勝での先発が予想される佐々木朗は、変化球を交えて32球を投げ込んだ。
日本とはマウンドが変わり、捕手の手前でボールがワンバウンドするなど、投げづらそうな様子もみられた。19日には準決勝の舞台となる球場で最終調整する予定。「良い、悪いがはっきりしていたので、うまくアジャストしていけたら。本番は(夜で)時間帯も違うし、いいボールを投げられるようにしていきたい」と語った。
山本も準決勝で救援登板する可能性がある。23球を投げ込み「温かくて体が動かしやすかった」と好調をキープ。湿度が適度に高い気候のおかげで、WBC使用球にも「滑る感覚もなく投げられた」と問題はなさそうだ。
「体調を整えて、今のベストのプレーができるように準備したい」と米国での登板を楽しみにしていた。
相手のメキシコは準々決勝でプエルトリコに逆転勝ち。栗山監督は「勢いあるよね。ここまできたら、国の威信を懸けてくるから、どこが勝ってもおかしくない」と気を引き締めた。世界一奪還まで残り2試合。「全員、いける人はいく」と総力戦でぶつかっていく。(神田さやか)