このタイトルはないだろう。
『週刊文春』(3月23日号)「高市早苗はなぜ転落したのか」
内容がまた問題だ。
〈「松本剛明総務相は、文書は『行政文書』と認めました」(官邸担当記者)〉
〈元総務省幹部はこう証言する。「役人が大臣を貶(おとし)めるために行政文書を捏造(ねつぞう)するなど、あり得ない」〉
これでは「行政文書だった」「だから高市経済安全保障担当相の言い分はおかしい」と1面で大きく報じる朝日や毎日と全く変わらない。
高橋洋一氏(嘉悦大学教授)や八幡和郎氏(評論家)が証言しているように「行政文書」といっても不正確なもの、捏造、改竄(かいざん)されたものは数多いのだ。
朝日や毎日はそんなことは百も承知のハズで、要は高市氏を貶めたいだけ。
『文春』が、それと同じことをやっていては週刊誌ジャーナリズムが泣く。
WBC侍ジャパンの大活躍は久々に明るいニュース。
『文春』がワイド特集型式で7ページ。「新聞・TVではわからない WBC侍ジャパン裏実況」
「新聞・TVではわからない」。ここが週刊誌の肝だろ!
『週刊新潮』(3月23日号)が「WBC『大谷ジャパン』のベンチ裏」。
大谷翔平、山本由伸ら選手のエピソードを拾った『文春』が読ませる。
人気は日系2世のヌートバー。
〈米紙によれば、このWBC出場に当たり、母・久美子さんが毎日、『君が代』を歌い、彼がそれについて歌う――というトレーニングをしていたそうだ(『新潮』)〉。いい話だ。
「『3・13解禁』でも誰も外さない『マスク』の害悪」(『新潮』)
わかったけど、もっと早く言ってほしかった。
「SDGs」が大好きな『ニューズウィーク日本版』(3・21/28)が大特集「グローバル企業に学ぶSDGs」。
なかで、コーヒー好きのぼくが見逃せなかったのが「瀬戸際のコーヒー界にネスレが放つ一手」。
気候変動の影響で2050年までにコーヒー豆生産適地が約50%減少というのだが。
(月刊『Hanada』編集長)