5~11歳のスギ花粉症の発症率は、成人の6・7倍と高いことが18日、福井大医学部研究チーム(藤枝重治教授)の調査で分かった。同チームは昨年、新型コロナウイルス禍でのマスク着用習慣化で、小学生のスギ花粉症の発症率が半減したとの調査結果を公表。今回の追跡調査で、実際は子供は成人より発症率が高いことが判明した。チームの坂下雅文医師は「幼少期に発症を抑えることが重要で、ポストコロナでも花粉時期のマスク着用を心掛けてほしい」としている。
幼少期の予防大切
チームは医学部付属病院のほか、福井県内の5医療機関と協力し、過去にスギ花粉症の鼻症状がない5~11歳の児童ら106人を対象に、令和3年春のスギ花粉シーズン前後に採血とアンケートを実施。他のアレルギー症状で通年治療を受けている子供は除外した。