日独、鉱物供給で連携強化 自由で公正な貿易投資推進

会談を前に握手する西村経産相(左)とドイツのハーベック経済・気候保護相=18日午後、東京都千代田区
会談を前に握手する西村経産相(左)とドイツのハーベック経済・気候保護相=18日午後、東京都千代田区

西村康稔経済産業相は18日、ドイツのハーベック経済・気候保護相と東京都内で会談し、中国に依存し電子機器などに欠かせない重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強化に向け連携していくことで合意した。中国やロシアの覇権拡大を念頭に、経済的威圧に対処し、自由で公正な貿易投資を推進することでも一致した。

エネルギー分野では、水素の幅広い実用化で協力することを確認した。東京電力福島第1原発事故後の欧州連合(EU)による日本産食品の輸入規制について、早期撤廃を重ねて要請した。

西村氏は会談の冒頭で「中国とロシアの接近や世界経済の分断が懸念される中、西側諸国は団結して対峙(たいじ)していくことが重要だ」と述べた。

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