連載小説きらん風月(68)「鬼の卵」に忠義尽くす2023/3/18 11:00有料プラン記事ライフ本きらん風月みんなの反応大前純史・画(67)に戻る第五章 再びの日坂 七 (文・永井紗耶子)「その方には、忠義というものがないのではないか」窘(たしな)めるような口ぶりで定信(さだのぶ)が言う。「忠義」鬼卵(きらん)は何やら食べなれないものを口にしたかのように、唇を歪(ゆが)める。反応