【パリ=三井美奈】国際刑事裁判所(ICC)が17日、ロシアのプーチン大統領に対する逮捕状を出し、ウクライナ侵略を巡る戦争犯罪の追及が本格化した。民間人虐殺や拷問、レイプなどの蛮行で、指導者の責任をどこまで立証できるかが問われる。ウクライナ政府は、ロシアの侵略罪を裁く特別法廷の設置を求めており、国際社会の合意作りを急いでいる。
いきなり元首に逮捕状
ICCのカーン主任検察官は17日、逮捕状は「初めの一歩」と述べ、民間人400人以上の遺体が見つかったウクライナの首都キーウ近郊ブチャの惨劇に言及した。今後、さらなる逮捕状の請求を目指す構えだ。