プーチン氏、クリミア訪問 併合9年で実効支配誇示

14日、ウクライナ南部クリミア半島で、ロシアにつながるクリミア橋を前に旧ソ連国旗を掲げる男性(ロイター)
14日、ウクライナ南部クリミア半島で、ロシアにつながるクリミア橋を前に旧ソ連国旗を掲げる男性(ロイター)

ロシアのプーチン大統領は18日、ウクライナから2014年3月に一方的に併合した南部クリミア半島を訪問した。国営テレビが伝えた。

18日は住民投票結果を受けてプーチン氏がクリミア併合を宣言してから丸9年に当たる。プーチン氏は自らの現地入りでロシアの実効支配を誇示し、クリミア奪還を目指すウクライナのゼレンスキー政権を牽制(けんせい)する狙いとみられる。

プーチン氏はロシア黒海艦隊が基地を置くクリミア南西部のセバストポリで、子供のための教育施設などを視察。同行したセバストポリのラズボジャエフ市長は「大統領にオンラインで開所を報告する準備を整えていたが、本人が来てくれて驚いた」と通信アプリに投稿。関係者にも事前に通告しない電撃訪問だったとみられる。(共同)

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