全国の酪農団体で構成する中央酪農会議(東京)は17日、国内の酪農家157人を対象に実施した経営実態の調査結果を公表した。84・7%に当たる133人が過去1カ月の牧場経営が赤字になっていると回答。このうち4割超に上る58人が、1カ月の赤字額が100万円以上だと答えた。飼料高といった生産費の上昇などによる厳しい経営状況が浮き彫りになった。
調査は3月2~13日にアンケート方式で実施。1カ月の赤字が2千万円という牧場もあった。離農を考えることが「よくある」「たまにある」との回答は、合わせて全体の58・0%に当たる91人に上った。
経営の打撃となっている要因(複数回答)は「飼料価格の上昇」が最多の97・5%で、「子牛販売価格の下落」の91・7%が続いた。「燃料費・光熱費の上昇」も85・4%あった。