日米特殊部隊訓練を初公表 陸自、米で実施

訓練で高高度からパラシュート降下する陸上自衛隊特殊部隊の隊員ら(陸自提供)
訓練で高高度からパラシュート降下する陸上自衛隊特殊部隊の隊員ら(陸自提供)

陸上自衛隊は16日、テロや人質事件などに対応する陸自唯一の特殊部隊「特殊作戦群」が1~2月、米陸軍の特殊作戦コマンドと実動訓練を米国で実施したと発表した。日米の特殊部隊同士の訓練を公表するのは初めて。双方の訓練は2010年から行っており、13回目という。

陸自トップの吉田圭秀陸上幕僚長は16日の記者会見で「日米の特殊部隊は最高度の練度を維持している。日米同盟の抑止力、対処力の強化に直結する」と語った。

狙撃訓練をする陸上自衛隊特殊部隊の隊員ら(陸自提供)
狙撃訓練をする陸上自衛隊特殊部隊の隊員ら(陸自提供)

陸自は特殊作戦群の任務の性質を踏まえ、行動内容を明らかにしてこなかった。今回は昨年10月にオーストラリア陸軍との実動訓練を明らかにしたのに続くケースとなった。吉田氏は「部隊の能力や隊員個人の特定といった情報を除けば、事実はきちっと伝えることが大事だと前回から方針を改めた」と説明した。

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