パリを舞台に活躍した女性たちの軌跡を絵画やドレスなどの資料でたどる展覧会「マリー・ローランサンとモード 1920年代パリ、女性たちは羽ばたいた―ココ・シャネル、マドレーヌ・ヴィオネも活躍」を4月16日(日)から6月11日(日)まで、京都市京セラ美術館(同市左京区)で開催。前売り券やお得なペアチケットを4月15日まで販売しています。
ふたつの世界大戦にはさまれた1920年代は、戦後の経済成長と自動車や映画、ラジオなどの新しい技術がもたらした生活の変革、自由で個人主義的な文化の浸透で激しく社会が変化した「狂騒の時代(レザネ・フォル)」と呼ばれています。この時代のパリは、スペインからピカソ、アメリカからはマン・レイなど国境を越えて集まった若い才能が、美術、音楽、文学、そしてファッションなどジャンルを越えて交流し、2つの「越境」が新しい文化を切り開いていました。とりわけ、女性たちの活躍には目を見張るものがありました。
本展ではマリー・ローランサンとココ・シャネルという、奇しくも1883年という同じ年に生まれた2人の女性の軌跡を軸に、当時のパリの社交界を振り返ります。
マリー・ローランサン(1883~1956年)は夢見るようなパステルカラーを使い、女性たちを幻想的に描く独特の画風で時代の寵児となりましたた。社交界では彼女に肖像画を描いてもらうことがステータスとなり、本展でも多くの肖像画を展示しています。
また、装飾を減らして機能性とファッション性を両立させたココ・シャネル(1883~1971年)、女性のシルエットの美しさを強調した「バイアスカットの女王」マドレーヌ・ヴィオネ(1876~1975年)ら、ファッションデザイナーたちの作品も紹介します。彼女らのデザインした女性服は、女性たちをより活動的にし、自由を広げていきました。
ローランサンやシャネルも関わったロシア・バレエ「バレエ・リュス」に関わる資料も展示。1920年代を中心に1910~30年代のパリの文化の変遷を展観し、女性たちが羽ばたいた時代の空気が感じられる展覧会となっています。
開催概要
「マリー・ローランサンとモード 1920年代パリ、女性たちは羽ばたいた―ココ・シャネル、マドレーヌ・ヴィオネも活躍」
【会期】 2023年4月16日(日) 〜 6月11日(日)
【会場】 京都市京セラ美術館 本館 北回廊1階(京都市営地下鉄東西線 東山駅徒歩8分)
【主催】 関西テレビ放送、産経新聞社、京都新聞、京都市
【協力】 ヤマト運輸
【京都展公式WEBページ】 https://www.ktv.jp/event/marie/