米シンクタンク、戦争研究所は15日、ロシア軍のウクライナでの1日あたりの地上攻撃が、前週までは90~100回だったが、20~29回に鈍化したとのウクライナ軍報道官の発言を引用し「ロシア軍の活動ペースが減少している」との分析を発表した。兵士や武器の甚大な損失が背景の可能性がある。
一方でロシア民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は15日、東部ドネツク州の激戦地バフムトの北西9キロに位置する集落を制圧したと通信アプリに投稿した。
この投稿について戦争研究所は、攻略が相対的に容易な小集落を場当たり的に制圧するのは、戦闘員や武器の損失が原因でバフムト包囲を完成できないワグネルの現状を示唆していると指摘。ワグネルのバフムトへの攻勢は最高潮に近づいているが、制圧には十分でなく、ウクライナ側が主導権を取り戻す可能性も高まっていると主張した。(共同)