ボーガンとも呼ばれるクロスボウ(洋弓銃)の所持が昨年3月に施行された改正銃刀法で原則禁止、許可制となり、今年2月14日までに全国で196本が許可されたことが15日、警察庁のまとめで分かった。改正法施行から15日で1年。新制度を周知する経過措置期間が終了した昨年9月14日までに、全国の警察は廃棄を希望する所有者から7463本を回収した。
兵庫県宝塚市で令和2年、クロスボウで4人が殺傷された事件などを背景として規制が検討され、3年6月に改正法が成立した。
所持は標的射撃競技や有害鳥獣駆除、林業、展示用の目的に限定され、講習などを経て都道府県公安委員会の許可を受ける必要がある。許可された196本を目的別で見ると、標的射撃競技と有害鳥獣駆除が計165本と大半を占めた。不法所持や目的外使用は、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられる。