宗教団体「エホバの証人」の元2世信者らでつくる「JW児童虐待被害アーカイブ」が14日、むち打ち行為に関し元信者、現役信者の計225人に実施したアンケートの結果を公表した。むちで打たれた経験のある217人中、7割超に当たる160人が「人格形成にネガティブな影響があった」と回答した。結果は厚生労働省に提出した。
アンケートは令和3年9月、むちで打たれたことがある人や打ったことがある人を対象にインターネットで実施。結果では、むち打ちの場所は家や集会施設が多く、その際の行為として「自分で下着を下ろしてお尻を出す」「泣き叫ぶと回数が増える」を挙げた人が目立った。自由記述では「小学生の時は死ぬことばかり考えていた」「母とはいまだに目を合わせられない」などの声があった。
エホバの証人は虐待などの訴えに対し、「児童虐待を容認していません。しつけには子供が悪いことをしたときに矯正することも含まれます。とはいえ、しつけは子供に対する愛に基づいて行われるべきであり、決して虐待したり、冷酷に接したりすべきではありません」とする声明を出している。