--就任から4年で取り組んだことは
「過去に高い予定利率でつくった個人向けの年金保険が、長引く低金利で『逆ざや』となっていたのを解消するため、昨年度に約8000億円分の再保険取引を行った。一時負担は大きかったが、次の時代へ向け収益力を高める環境を整えることができた」
--家庭向け市場に強みがある
「就任後に発売した、インターネットで簡単に申し込める『スマ保険』が、新型コロナウイルス禍で売り上げを伸ばした。コロナ禍で外出できなくなり、人々が自らネットで積極的に保険を探してくれるようになったことが大きい。対面営業とデジタル営業の『ハイブリッド営業』を今後も強化していく。新規顧客とも既存顧客とも、リアルでも、オンラインでもつながることができるという状態を目指す」
--今年は創業130周年に当たる
「日本全国の人に太陽生命の商品やサービスを届ける、というのが創業時からの夢だったが、支社がない県があるなど、まだ実現できていない。IT分野に投資をし、デジタルの力でそうした地域の人にも保険を届けていきたい」
--具体的な目標は
「家庭向け市場でナンバーワンの企業になることだ。在宅勤務の普及で家にいる時間が増え、法人営業は不利になってくる。これからは家庭向けが保険販売の主戦場になる」(根本和哉)
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そえじま・なおき 慶大商卒。昭和56年、太陽生命保険入社。商品部長、営業企画部長などを経て、平成31年から現職。東京都出身。